特定非営利活動法人みなと研究会
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<<カキ殻土壌改良剤
2023年度 日本郵便 年賀寄付金配分事業 ①>>

事業の背景

現在、日本車に使われているエアバッグ、シートベルトは、人命を守るため優れた高品質素材が使用されています。しかし残念なことに、この優秀な素材を充分に活用する場がなく廃車後は廃棄物となり焼却処理されてきました。また合わせて焼却時に発生するCO2がオゾン層を破壊し地球温暖化の要因となり問題視されています。

みなと研究会の目的は、世界で優れた評価を得ている日本車のエアバッグ、シートベルト素材の特性を活かして、日本各地で発生する地震、洪水、津波等の災害時に、また今回の石川県能登半島地震で発生した山崩れや、津波などの救急活動に活用できる救命用具として再生し、新たな活躍の場に提供することを大きな柱としています。

 

事業の具体的内容

今回リサイクルの対象となる車の部品は、エアバッグ・シートベルト・発煙筒の3点です。素材の良さと特性を活かすために極力そのままで救助・介助用品として活用します。事業展開については実行委員会を設け、月1度を目途に計画を進めて行きます。対象製品は、防災用品3点と復興支援事業としてフレコンバッグの製造を計画しています。

防災用品の詳細は、水難災害時に子供や要介護者の救助に活用できる製品として

①「救急浮き輪」エアバッグとシートベルト、ビニール製の網袋で2種類制作。

②「救命担架」エアバッグ製、シートベルト製の2種類を制作。

③「エアバッグハーネス」をエアバッグとシートベルトで制作。

  同上の各部品を利用して、フレコンパッグ「復興事業 支援品」を制作。

機能、強度、安全性のモニタリングは、消防署、自衛隊等の意見、指導を受けながら実施します。

(注)フレコンパッグは自然災害や、今回の能登地震で発生した残土処理等に利用します。

 

廃車処分される自動車のエアバッグ・シートベルト・発煙筒を使用し、地震や津波洪水などで、人命救出に役立つ特長のあるリサイクル製品は、今まで過去にはありませんでした。私達は視点を変え廃棄される車部品の特長を活かし防災用品として創生しました。今回の能登半島の地震、津波など一刻を争う救助対応が迫られる災害に、人命救助に役立つリサイクル製品は注目に値します。特に水難による要介護者の命を守るため、身近に準備できる防災用品は少なかったのです。

NPOは、この事業展開を山形県自動車販売店リサイクルセンター、全日本自動車リサイクル事業連合と連携して展開しております。エアバッグ防災用品を最初に災害被災地や沿岸地域の住民、社会福祉協議会、コミュニティセンター等、各地郵便局ホールでも周知案内をします。